海外営業で支払い催促メールを書くのが怖い理由
海外営業において、支払い催促(Payment Reminder)は
最も気を使う英文メールの一つです。
- 強く書くと関係が悪化しそう
- 弱すぎると無視される
- どこまで催促していいのか分からない
この不安を放置したまま送ると、
✔ 余計なトラブル
✔ 回収遅延の長期化
につながります。
この記事では、
「失礼にならず、かつ実務として機能する」支払い催促メールの考え方を、
段階別に整理します。
この記事は、海外営業における支払い(Payment)関連の英文メールを解説するシリーズの一部です。
支払い催促・入金確認・支払い遅延対応を体系的に知りたい方は、支払い(Payment)カテゴリ一覧もあわせてご覧ください。
支払い催促メールは「段階設計」がすべて
海外営業の支払い催促は、
いきなり強く言うものではありません。
基本は次の3段階です。
- 軽いリマインド
- 支払期限超過後のフォロー
- 明確な対応要求
この段階を無視すると、
相手に「不信感」「圧力」「感情的反発」を与えやすくなります。
① 支払期限前後:軽いリマインド
ポイント
- 相手のミス前提にしない
- あくまで「確認」トーン
例文
This is a gentle reminder regarding the invoice sent earlier.
Please let us know if you have any questions.
👉
「催促」ではなく
確認+配慮が目的です。
② 支払期限超過後:事実ベースで伝える
ポイント
- 感情表現は一切入れない
- 日付・事実のみを淡々と記載
例文
According to our records, the payment for the invoice
dated March 10 has not yet been received.
Could you please advise on the payment status?
👉
ここでも
- 怒り
- 非難
は不要です。
③ さらに遅延:対応を求める段階
ポイント
- 「いつ支払うか」を明確に聞く
- 曖昧な表現を避ける
例文
We would appreciate it if you could confirm
the expected payment date at your earliest convenience.
👉
強い言葉を使わずに
行動を促すのがコツです。
支払い催促メールで避けるべきNG表現
以下は、日本人が無意識に使いがちなNG例です。
❌ Why haven’t you paid yet?
❌ This delay is unacceptable.
👉
相手の立場では
「攻撃」「責任追及」に聞こえます。
支払い催促は「回収」より「関係維持」が優先
海外営業では、
- 一度の支払い
よりも - 継続取引
の方が重要なケースがほとんどです。
そのため支払い催促メールは
法的・感情的に強く出る前の調整手段と考えるのが安全です。
海外営業の英文メールを効率化したい方へ
支払い催促だけでなく、
- 見積
- 納期調整
- クレーム対応
など、毎回「この表現でいいのか?」と悩むのは非効率です。
実務でそのまま使える英文メール例文を
体系的にまとめた資料を用意しています。
まとめ
- 支払い催促は「段階設計」が重要
- 感情ではなく事実ベースで書く
- 目的は回収だけでなく関係維持
この考え方を押さえるだけで、
海外営業のストレスは大きく減ります。
支払い遅延に対応する全体像はこちらから
支払い遅延対応の考え方や全体的な進め方については、以下の記事で解説しています。

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